前立腺肥大症治療の温熱療法とレーザー療法、手術
◇温熱療法
前立腺肥大症の手術のような負担が体になく、薬物療法のように時間がかからないのが温熱療法です。
45度以下の過熱による治療を温熱療法、45度以上に加熱して治療を行うものを高温度治療法と通常呼んでいます。
痛みはありませんが、尿道に違和感を感じたり、数日間のみ尿閉になることがあります。
前立腺肥大症の温熱療法とは、マイクロ波で前立腺を温めて、肥大した前立腺を小さくするものです。
一回の温熱治療で効果が出る治療法と何回かの温熱治療が必要な治療法があります。
ただし、温熱療法は前立腺肥大症が進行している方には、あまり効果がありません。軽度の症状の方の治療法です。
また、温熱治療をやめると半年から1年程度で元の症状に戻ってしまうという欠点があります。
◇レーザー療法
前立腺肥大症に対するレーザー療法とは、レーザー光線を肥大した前立腺の組織に照射して凝固させて壊死させて治療するものです。
焼却された前立腺は、はがれて尿といっしょに体外に排泄されます。
尿道から内視鏡を用いてレーザー光線を肥大した前立腺に照射します。手術時間は、約15分程度と短時間で済みます。入院が3から5日程度必要です。
レーザー療法には、VLAP(経尿道的直視下レーザー前立腺切除術)、TULIP(経尿道的超音波ガイド下前立腺切除術)、Ho‐LEP(ホルミウムレーザー前立腺摘出術)などがあります。
◇手術
全理線肥大症の手術は、以前は開腹手術で患者の負担の大きなものでした。
しかし、現在もっとも前立腺肥大症の手術として行われるのは、患者の負担が軽い内視鏡を使ってのTURP(経尿道的前立腺切除術)という手術です。
TUPRは、尿道から内視鏡を入れて前立腺を確認しながら、内視鏡の先端からループと呼ばれる電気メスを出して、前立腺の肥大した組織を切り取る手術です。
痛みがなく傷跡も残らず出血も少ないなどの利点があります。手術後に早く日常生活への復帰もできます。
しかし、TUPRは難易度が高い手術なので、医師の習熟に左右される面があります。場合によっては、頭痛や吐き気などの副作用を生じます。また、尿道が狭い方は、この手術はできません。